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たたら製鉄にゆかりのある 天目一箇神(あめのまひとつのかみ)

 たたら製鉄の神様といえば、金屋子神(かなやごしん)が一番有名ですが、播磨(はりま)風土記や出雲風土記には、「天目一箇神(あめのまひとつのかみ)」とか「目一つの神(鬼)」という神様が登場されます。読んで字のごとく、一つ目の神様です。

たたら製鉄に一つ目の神様が出てくる理由は、たたら製鉄に従事する人たちの職業病との関連が指摘されることが多いです。

どんな職業病かというと、失明です。たたら製鉄は、炭を「ふいご」という人力の送風機で、約1000度くらいまで加熱します。そして村下(むらげ)と呼ばれる責任者が、たたらの「のぞき穴」からこの光の色を見て、たたら炉に砂鉄を投入するタイミングなどを見計らっていました。

僕も1000度まで熱した炭を見たことありますが、明るすぎて直視できません。この光を、のぞき穴からずっと見続けていたので、失明された方が多かったようです。これが、たたら製鉄の職業病の一つである失明(眼病)です。そして、これが天目一箇神(あめのまひとつのかみ)の一つ目の由来であるとする説が一般的です。

 

し、しかし、

ホツマツタエという古文書をご存じでしょうか?

ヲシテ文字と呼ばれるカタカナの原形と思われる古代文字で書かれた書物です。古事記・日本書紀よりも遥か前の歴史が書かれており、古事記・日本書紀もホツマツタエが元になっているのかもしれないと考えられている書物ですね。詳細はネットで調べて頂くとして、このホツマツタエに天目一箇神(あめのまひとつのかみ)が登場します。このホツマツタエには「一つ目」についての記述があります。それは刀を作るときの心構えとしての記述です。

「刀というものは、罪人と言えども人を斬るためのものであり、そういう道具を作る時には両目を開けて作ってはダメだ」というような記述があります。つまり、ホツマツタエに出てくる天目一箇神(あめのまひとつのかみ)の一つ目は、両目を開けてはダメだという所からきているようなのです。

まだまだ古代の歴史には隠された秘密が多そうです。面白いですね。

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