スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

2020の投稿を表示しています

全社員にハンディIT端末を支給しました。(製造業におけるコロナ対策の試みとして)

1.製造業など労働集約型産業での新型コロナウイルス感染症対策の課題 事業所における新型コロナウイルス感染症対策としては、在宅勤務、ローテーション勤務、時差出勤、オンライン会議などを活用することにより、職場での「3密」防止を提案されている。しかし製造業(特に労働集約型)などにおいては下記の問題がある。 材料の加工、機械操作などの作業では社員の出社は必須となり、テレワークなどは不可能。 IT機器を使ってコミュニケーションをオンライン化する場合、衝撃・騒音・粉じん・火花(高温)などの環境では、精密なIT機器を現場に持ち込むことは現実的ではない。 2.IT端末を活用して、コロナ対策の試みを実施 現場用・多機能バーコードリーダー パナソニックFZ-T1を全社員に支給。 機能 バーコードリーダー・音声通話・カメラ・無線 LAN 接続 耐久性 防塵・防水(IP66/68) 騒音下での通話対応(最大音量 95dBA ) 耐温度:-10~50 ℃ 耐衝撃:150cmからの落下試験1000回確認済 上記端末を各社員が持つ事により、下記の効果を得ることができる。 ① 【内線電話機の共用中止】 共用の内線電話機を廃止し、本端末を内線電話として使用する (本端末の無線LAN接続機能を利用して、内線電話として使える。) 内線電話機の共用によるウイルス感染がなくなる。 グループ通話も可能となるので、複数人での打合せも3密回避できる。 端末のカメラも使えるので「製品」の映像を見ながら打ち合わせができる。 ② 【打合せ等による3密回避】グループウエアとして評価の高いアプリ「Slack」(スラック)を利用して、文字・画像・動画の情報共有も可能とする。 朝礼連絡・納期変更指示・部署間・社員教育などのあらゆる情報連絡にSlackを活用する。 Slackは情報の蓄積と検索に強みを持つサービスのため、社内のあらゆる情報を蓄積して、その情報に誰もがアクセスできる環境を構築できる。 3.Slackについて オフィスワーク中心の企業では、グループウエアの一機能として、ビジネスチャットが多くの企業で取り入れられています。このビジネスチャット機能に特化したクラウドサービスの一つがSlack(スラック)です。 Slackは文字や画像情報などのコミュニケーションツールにとどまらず、企業組

たたら製鉄にゆかりのある 天目一箇神(あめのまひとつのかみ)

  たたら製鉄の神様といえば、金屋子神(かなやごしん)が一番有名ですが、播磨(はりま)風土記や出雲風土記には、「天目一箇神(あめのまひとつのかみ)」とか「目一つの神(鬼)」という神様が登場されます。読んで字のごとく、一つ目の神様です。 たたら製鉄に一つ目の神様が出てくる理由は、たたら製鉄に従事する人たちの職業病との関連が指摘されることが多いです。 どんな職業病かというと、失明です。たたら製鉄は、炭を「ふいご」という人力の送風機で、約1000度くらいまで加熱します。そして村下(むらげ)と呼ばれる責任者が、たたらの「のぞき穴」からこの光の色を見て、たたら炉に砂鉄を投入するタイミングなどを見計らっていました。 僕も1000度まで熱した炭を見たことありますが、明るすぎて直視できません。この光を、のぞき穴からずっと見続けていたので、失明された方が多かったようです。これが、たたら製鉄の職業病の一つである失明(眼病)です。そして、これが天目一箇神(あめのまひとつのかみ)の一つ目の由来であるとする説が一般的です。   し、しかし、 ホツマツタエという古文書をご存じでしょうか? ヲシテ文字と呼ばれるカタカナの原形と思われる古代文字で書かれた書物です。古事記・日本書紀よりも遥か前の歴史が書かれており、古事記・日本書紀もホツマツタエが元になっているのかもしれないと考えられている書物ですね。詳細はネットで調べて頂くとして、このホツマツタエに天目一箇神(あめのまひとつのかみ)が登場します。このホツマツタエには「一つ目」についての記述があります。それは刀を作るときの心構えとしての記述です。 「刀というものは、罪人と言えども人を斬るためのものであり、そういう道具を作る時には両目を開けて作ってはダメだ」というような記述があります。つまり、ホツマツタエに出てくる天目一箇神(あめのまひとつのかみ)の一つ目は、両目を開けてはダメだという所からきているようなのです。 まだまだ古代の歴史には隠された秘密が多そうです。面白いですね。

ふいご踏み歌(たたら製鉄)

 兵庫県の千種鉄は良質な玉鋼として、備前の刀匠からも珍重されていたのは周知の事ですが、たたら製鉄の苦労を伝える伝承は、今ではほとんど残っていません。 例えば、番子の苦労も相当なものだったことが伝えられています。番子とは「ふいご」の踏み手の事です。たたらは、一旦始まると三日三晩ぶっ続けで作業が行われます。この番子、過酷な仕事ゆえ、千種町に残っている言い伝えでは、一日に酒一升・米一升が必要だったとも言われています。 また、千種町には下記の「ふいご踏み歌」が残っています。 ハァー♪、庭の梅のホホィホィ 鶯の鳥が鳴くぞみなされホーホケキョ たたら番子は乞食より劣り 乞食は寝もする楽もする 鉄が沸くわくよしこの山で 手前な黄金で五五段 竹の切株溜まりし水は すまず濁らず 出ず入らず おれも妻もちゃ あのごとく ※「たたら師鎮魂・寺林 峻」より引用   少し意味の分かりにくいところもありますが、乞食との対比など、番子の苦労がよくわかりますね。地元の言い伝えでは、壮絶な仕事ゆえ、嫁のきても少なったそうです。 この踏み歌を歌いながら、三日三晩ふいごを踏み続けておられたようです。ちなみに、今でも使う「代わり番子」の「番子」はここから来ています。  農村文化中心の日本としての伝承や言い伝え、風習などは一般的に知られています。しかし農業を始め、建築や伝統工芸などは製鉄技術の下支えがあったからこそ、発展してきた事に間違いありません。 歴史の裏舞台に隠されてしまっている「鉄の技術」を支えてこられた方について、私たちはもっと学び、感謝をするべきだなーと思わせる「ふいご踏み歌」でした!!

金屋子神 降臨の地 ~兵庫県宍粟市千種町~

 金屋子神(かなやごしん・かなやごのかみ)という神様がおられます。 金屋子神は製鉄(たたら製鉄)の神様です。 たたら製鉄とは古代の鉄(和鉄)の製造技術です。川原から集めてきた砂鉄を高温の炉で溶かして玉鋼(たまはがね)という鉄を作る技術のことです。日本刀も玉鋼がなければできません。 映画「もののけ姫」にもたたら製鉄の場面が出ています。 このたたら製鉄の歴史は古いです。兵庫県の西部の古文書「播磨(はりま)風土記」にたたら製鉄の記述が残っています。播磨風土記は約1300年前の古文書なので、すでに1300年前には、この地域でたたら製鉄が行われていた事が分かります。しかし、たたら製鉄やそれに伴う民族的な風習についての研究は日本では少ないのが現実です。民俗学というと、柳田邦男氏をはじめとして、多くの民俗学は稲作文化を中心とした研究が主で、鉄の歴史はどちらかというと裏方にまわる事が多いように思われます。 しかし、農耕技術や建築技術をはじめとして、文化や生活レベルの進展の陰には製鉄・金属加工技術の進歩があったはずです。しかし、製鉄の歴史はなぜか裏方に回っています。これについては、古代の製鉄技術をもたらした人たちの背景などデリケートな問題もあるような気がします。 さて、そんな製鉄の中で一番中心となるのが「たたら製鉄」ですね。今でも日本で一か所だけ稼働しているたたら場が、島根県の日刀保(にっとうほ)にあります。日刀保で作られた玉鋼(たまはがね)は一年に一度だけ販売会が行われるそうです。この日には全国から刀鍛冶が集まるそうです。 このたたら製鉄の神様・金屋子神をお祭りしている神社が島根県の金屋子神社です。この金屋子神社の祭文には、金屋子神の由来が書かれています。 金屋子神が一番初めに天下った場所が、兵庫県宍粟市千種町岩野辺(いわのべ)であったとの記述が祭文に残っているのです。この場所(千種町)から移って行かれたのが安来の金屋子神社だとされています。金屋子神が「たたら製鉄」の技術を日本に知らしめられた神様とするならば、古代日本で「たたら製鉄」が始まったのは宍粟市千種町であったと考えることができます。 実は千種町には、とんでもない古い時代の「たたら製鉄跡」が発見された場所でもあります。昭和42年10月、西河内(にしごうち)高保木(たかほぎ)の谷間で、弥生式土器片を含む「野たた

社員全員に手作りマスクを配布しました。

 先週からスタートしたGWですが全くマスクが手に入りません。あらゆる手段で手作りマスクを入手してくれている社員もいますが、みんながみんなマスクが入手出来ているわけではありません。 せっかくのGWですが、遊びに行くことは控えなければなりません。しかし、マスクが無ければ近所に買い物に行くことすら、躊躇してしまうような状況です。 しかし、こんなGWだけは避けてほしいと思い、手作りマスクを配布しました。マスクの材料ですら入手が難しい状況でしたが、マスクが作れる人を確保したうえで、布・ゴムもそれぞれ別ルートから入手することができました。一部の枚数がGWには間に合いませんでしたが、GW前半には全員に配布が完了できました。

千種中学校1年生が工場見学に来てくれました。

千種中学校で行われている千種 学の一環として「地元企業を訪問し、地元企業が持つ高度な技術を見学し、製造・事業展開で千種が日本・世界に繋がっていることを学ぶ 」というタイトルでの見学会となりました。